機能や能力が低下したときは何を「評価」すればいいのか?
③ADL面は、これまでの当連載で説明した「FIM」と「バーセルインデックス(BI)」という指標で評価します。FIMは「機能的自立度=しているADL」の評価ですから、その人の覚醒状態や認知機能に影響されます。一方、BIはその人の「できる能力」の評価になります。取り組んでいるリハビリが適切に効果を出しているかどうか、リハビリ訓練に修正が必要なのかどうかなどを確認できるため、いずれも重要な指標になります。
FIMは「セルフケア」(13項目)と「交流・社会的認知」(5項目)について、18~126点で評価し、自宅退院の目安は90点以上です。
BIは食事やトイレ、入浴など10項目について0~100点で評価し、自宅退院の目安は80点以上になります。
次回は残りの4項目の評価についてお話しします。