著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【モリンガ】炎症や糖質を抑制し乳がんや認知機能の改善報告も

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 2014年のインドでは、モリンガの葉から抽出したエキスが糖尿病ラットの血糖値を有意に低下させることを確認しています。同じ頃、南アフリカでは、乳がん細胞の増殖を抑え、アポトーシス(細胞死)を誘導することを、インドではアルツハイマー病モデルラットの認知機能を改善することも発見されました。また、ナイジェリアの研究では、モリンガの葉粉末を摂取したラットで、総コレステロール値およびLDL(悪玉)コレステロール値が低下することも報告しています。

 最近では、モリンガの健康効果を最大限に活用するために、様々な形での摂取方法が考案されています。そのひとつがモリンガの葉を乾燥させて粉末にし、小麦粉などと混ぜ合わせて作られた「モリンガ麺」。モリンガの栄養素を豊富に含んでおり、通常の麺よりも高い栄養価があるのが特徴です。糖質も抑えられるため、糖質オフ麺として記憶されている方もいるかもしれません。

 1日の中でいつ食べたらよいかの報告は未だなされていませんが、糖質オフに着目するなら夜に、抗酸化作用に着目するなら朝や昼の日差しを浴びる時間帯にとるのもおすすめです。ご自身の目的に応じて時間帯を考えてみるものよいかもしれませんね。

【連載】時間栄養学的「気になる食品」

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