がんの4割がアルコール消費と関係? 米国がん協会の新たな研究結果に騒然
酒は百薬の長という言い方もありますが、米国がん学会が「がんの4割がアルコール消費と関係している」という研究結果を発表し、波紋を呼んでいます。
研究では、全てのがん症例の4割が「変更可能な危険因子」に関連していると推定。変更可能、つまり私たちが自分自身で変えることができる危険因子のことですが、その中でもアルコール消費は最も顕著なものだといいます。
中でも頭や首のがん、食道がん、肝臓がん、結腸・直腸がん、乳がん、胃がんがアルコール摂取と関連しています。西洋ではこうしたがん診断の20件に1件がアルコール摂取によるものだといいます。
また成人初期および中期で頻繁にまたは定期的に飲酒した人は、高齢になってから結腸・直腸がんのリスクが高くなるという調査結果もあります。
筆者も含めお酒好きな人には頭が痛い内容ですが、むしろこれを前向きに捉えてほしいと米国がん学会はコメントしています。というのも、危険因子としてのアルコールは、消費が多ければ多いほど危険度が上がる、つまり量を減らせばいいということになります。