物忘れが目立つ…認知症を疑ったら「てんかん」のチェックも

公開日: 更新日:

「てんかん発作は脳神経細胞の制御不能な発火であり、それを繰り返し起こしやすくなる状態がてんかんです」

 あらゆる年齢で発症するが、発症年齢で多いのは子供と高齢者だ。生後から思春期くらいまでの年代で発症する場合は先天性が多いのに対して、高齢者では脳卒中、脳腫瘍、アルツハイマー病など脳神経の病気の発症に伴って多くなる。

 日本での久山町研究では、65歳以上のてんかん発症の要因の半数以上を脳血管疾患が占めていた。

 また、国際多施設共同前向きコホート研究では、脳卒中(脳出血や脳梗塞など)発症1年後のてんかん発症リスクは、脳出血の場合20%、脳梗塞の場合14%と報告されている。ただ、原因不明のてんかんも多い。

 高齢者のてんかんはほかの病気と間違えられやすく、適切な診断に至っていないケースもある。

「中でも、認知症だと思って諦めていたら実はてんかんだったというケースが少なくありません。しかしてんかんは治療法があり、適切な治療でコントロールすることができます。特に高齢者では少量の薬でも効果があります。早く発見し、治療を開始することが必要です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情