ただの物忘れなのか…どんな異変があれば認知症外来にいくべき?

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「その話、この間も聞いたと言われました」「忘れ物が増えた」──。

 加齢による物忘れなのか、認知症の前兆なのか。迷われる方は少なくありません。分かりやすい基準でいえば、たとえば老親が捜し物をして混乱しているときに、「ハサミはどこかの棚の引き出しにしまっていると言わなかったっけ?」などとヒントを与え、思い出せるなら加齢によるものです。これが認知症なら、「そんなことは言ってない。棚って?」といった反応をします。記憶ごとゴッソリ消えてしまうのです。

 クリニックに訪れる患者さんやご家族に対し、私が確認しているポイントは次の7つです。

①他人から何度も同じことを言っていると指摘されることが増えた(酔っている時のみならOK)。

②財布や通帳など貴重品をなくしたり、持っていくのを忘れることが増えた。

③数分前に聞いた話を思い出せないことがある。

④日付や曜日が思い出せないことがある。

⑤家族や友人、馴染みのある家電や道具の名前が出てこないことがある。

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