介護できょうだい仲が悪くなるのはなぜか…トラブルの原因は?

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 ですから当院を受診されたご家族に対しては、必ず①きょうだいはいるか②ほかのきょうだいは親が認知症の疑いで病院に来たことを知っているか──を聞き取り、「伝えていない」という場合には、治療の開始を踏みとどまるようにしています。

 認知症の治療は、認知機能が保たれているがんなどの病気と違い、家族の意向が尊重されやすい。介護できょうだい仲を悪化させないためにも、日頃から親と積極的に関わり、小さな変化を見逃さないようにしてください。万が一に備えて、定期的にきょうだいで「介護のキーパーソンは誰が担うか」「施設を検討するタイミング」といった介護方針をまとめておくといいでしょう。

▽内野勝行(うちの・かつゆき) 帝京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部付属病院神経内科非常勤医などを経て、金町駅前脳神経内科院長。厚生労働省認定認知症サポート医、緩和ケア認定医。著書に「記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ」がある。

【連載】介護の不安は解消できる

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