夜中のトイレがつらい…泌尿器専門医が教える今すぐできる夜間頻尿対策
1カ月程度続けても夜間頻尿が改善しなければ、泌尿器科を受診しよう。老化に加えて、慢性腎臓病や心機能低下といった内科的疾患、過活動膀胱、男性では前立腺肥大など何らかの病気があるかもしれないからだ。
過活動膀胱は日本排尿機能学会が今年「推計患者数1250万人、20歳以上で11.9%」と発表しており、老化と関係なく起こるメジャーな病気。腎不全や心不全は軽度でも頻尿が見られ、夜間頻尿による受診が慢性腎不全や心臓の機能低下の早期治療につながる可能性がある。また、前立腺肥大は50歳以上の男性ではだれでも発症するリスクがあり、5人に1人が該当するといわれている。
「何らかの病気があれば、それらの治療で夜間頻尿の改善が見られます。たとえ病気がなくても、夜間の尿量を少なくする薬もありますし、睡眠導入剤で睡眠の質を高めることで夜間頻尿の回数を減らすなど、治療選択肢が複数あります」
■尿量は少ないのに我慢できない
痛みや恥ずかしさを伴う検査が行われるのでは、と泌尿器科を受診するのを躊躇している人もいるだろう。