患者と家族の双方の負担を減らす「ショートステイ」と「レスパイト入院」
運営している主体も複数あり(自治体、有料老人ホームなど)、個室なのか大部屋なのかなどそれぞれ特徴もあるので、利用する際はケアマネジャーさんに相談し、患者さんの希望や容体に合わせて決めるのが一般的です。
レスパイト入院とは、直訳すると「小休憩の入院」です。介護する家族の事情により一時的に患者さんを入院させることが目的です。
レスパイト入院は、対応している病院とそうでない病院があります。対応している病院でも、受け入れる患者さんの重症度などは病院によって異なり、医療保険が適用されます。
当院では、認知症のせん妄により暴言を吐くようになった患者さんの家族で、患者さんから離れたいとの理由で利用した方もいらっしゃいました。また、遠くに住む親戚の結婚式に出席するために家族を預けたいという家族もいました。
介護疲れし、我々が診療に行ったとき不安を涙ながらに語られるご家族もいる中、介護保険や医療保険など、使えるさまざまな社会福祉を活用し、患者さんも介護する家族も双方が負担を減らしていくことが重要だと思います。