「あさイチ脳梗塞」の基礎を知る…寝たきりや認知症の主因
「脳梗塞の主因は脳血管の動脈硬化です。動脈の血管の壁が厚く硬くなり、内側にコレステロールなどがたまって血液の流れが悪くなります。これは老化現象のひとつですが、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、肥満などや喫煙や大量飲酒などの習慣があると悪化速度が高まることがわかっています。まずはこれらの疾患の治療に取り組み、生活習慣を改善することが一番の予防法になります」
■朝食も発症予防になる
脳梗塞の前兆を見逃さないことも大切だ。
「脳梗塞は①『ラクナ梗塞』(微細な血管が詰まる)②『アテローム血栓性脳梗塞』(動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまったものをアテロームといい、比較的太い血管の動脈硬化により内腔が狭くなる)③『心原性脳梗塞』(不整脈などで心臓でできた血の塊が脳血管を詰まらせる)の3タイプあります。①は隠れ脳梗塞とも呼ばれるほど症状がなく、年を取れば誰にでも現れる血管の老化現象です。しかし、脳ドックなどで調べることが可能で、人より多い場合は、65歳未満で発症する若年性認知症の主因となるので注意が必要です」