大地震で誘発 専門家が警鐘「富士山噴火まで2年切った」

公開日: 更新日:

 神奈川、山梨、静岡の3県の防災担当者が7日、「富士山噴火」に備えた議論を行った。30センチ以上の降灰が予想される地域を避難対象にするという。

 東京都も無傷ではいられない。内閣府の試算では、富士山が最後に噴火した「宝永級」なら平均約1センチの降灰となる。それだけでも首都機能はマヒで、首都高や国道、都道の主要幹線道に、手持ちの清掃車をフル稼働させても取り除くのに4日はかかる。

 そんな非常事態のときまで、あと2年を切った。これまで世界で起きたM9.0以上の6巨大地震では、例外なく4年以内に火山が噴火しているのだ。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)はこう言う。

「法則通りならば日本ではあと2年以内ということです。噴火は震源の近くですが、日本のスケールから考えると、北海道から静岡ぐらいまで、どこで起きても不思議ではない。気になるのは富士山です。ここ300年一度も噴火していません。しかも3・11以降、噴火の予兆とされる山体膨張は加速している。3月から、河口湖の水位低下が注目されていますが、雪解けと梅雨の時期がとっくに過ぎた今でも戻らないのは不思議。今年になって活動が活発化した箱根山と富士山は同時期にできた山で、マグマは地下でつながっていると考えられている。不気味な要素が重なっているのです」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり