岸田劉生の絵の値段はパトロン次第だった
![岸田劉生が「道路と土手と塀(切通之写生)」を描いた「切通しの坂」=東京都渋谷区(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/270/764/7cab35577698ad8f3441c6860c7d611220200321122956969_262_262.jpg)
岸田劉生も初めから絵が売れたわけではない。大正4年、24歳の時に、草土社というグループ展を主催した。中川一政、椿貞雄らも参加し、美術史においては重要なイベントとされる。すでにゴッホやセザンヌから脱皮した、後に「草土社風」といわれる独自のスタイルを確立した展覧会でもあった。
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