著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

安倍昭恵氏や国会議員がこぞって肩入れ…「不二阿祖山太神宮」のトンデモ歴史観

公開日: 更新日:

「イエス・キリストはここで修行をしてから国に帰ってキリスト教を広めたんですよ」

 信者がにこやかに語るのは、富士山麓の富士吉田市にある不二阿祖山太神宮。一見すると神社のような装いで、鳥居は珍しい3本足だ。

「この鳥居の下に入ると、携帯電話などから出る電磁波の悪影響を弱めることができます」(信者)

 境内には“ムー大陸の文字”なるものが記されたプレートが。2020年に筆者が取材に行くと、“平和を祈るホピ族の儀式”が行われていた。だが登場したのはホピ族とは別のネーティブ・アメリカンであるアパッチ族の羽飾りを頭につけた男性。終了後に聞くと、アパッチの祖母を持つクオーターでホピ族は関係ないという。随分テキトーだ。

 社務所には団体の機関誌と一緒にオカルト雑誌「ムー」が置かれ、ここを訪れた著名人の写真コーナーもあった。目を引いたのは、この神社の渡邉政男教祖と安倍晋三元首相の妻・昭恵氏が写ったカット(写真=撮影・藤倉善郎)だ。

 不二阿祖山太神宮は2009年に設立された新興宗教団体。200万~300万年前のこの地に天皇を頂点とする「富士王朝」(古代富士王朝)と天皇家ゆかりの「不二阿祖山太神宮」があったと主張する。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  2. 2

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  3. 3

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 7

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  3. 8

    【今僕は倖せです】のジャケットに表れた沢田研二の「性格」と「気分」

  4. 9

    吉田拓郎の功績は「歌声」だけではない イノベーションの数々も別格なのだ

  5. 10

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑