若手女性パイロットの緊急着陸を励ます ベテラン男性パイロットの無線での感動的なやり取り
米国で、若い女性が操縦する単発機が故障で緊急着陸。その間、彼女を支えたのは、近くを飛んでいたベテラン男性パイロットの無線だった。
初心者パイロットのテイラー・ハッシュさん(21)は3月24日、ミシガン州ポンティアックの小さな空港の近くで3回目の単独飛行を行っていた。しかしその際、機首の下の前脚が脱落。近くで飛んでいたベテランパイロットのクリス・イエーツさんがその瞬間を目撃していた。
管制塔との無線のやり取りを聞いて、女性が恐怖に怯えていることが手に取るように分かった。それで管制塔の許可を取り、無線で彼女を励ますことに。しかしクリスさんは無線で女性の名前を知らされ絶句した。娘の名前も同じ「テイラー」だったからだ。
飛行場の上空を一緒に旋回しながらクリスさんはこう励ました。
「テイラーさん、私の娘もテイラーっていうんだ。私が操縦を教えた。間違いなく着陸できるからね」
励ましているうちにテイラーさんの声から恐怖が消えた。そして緊急着陸へ。機首を滑走路にこすりつけながらも何とか無事に着陸!
「よくやった! 君を誇りに思うぞ」とクリスさん。それを聞いた瞬間、テイラーさんの涙腺が決壊したという。クリスさんも涙声に。
この間の無線会話の音声はSNSなどで拡散し、人々の感動を呼んでいる。