米国の14歳少年が開発した皮膚がん治療のせっけんが話題に
米国で14歳の少年が、皮膚がんの一種メラノーマ(悪性黒色腫)を治療するせっけんを開発して注目を集めている。
バージニア州アナンデールにあるW・T・ウッドソン高校9年生のヒーマン・ベケレさんで、このせっけんの発明により、米化学・電気素材最大手の3Mが主催する「2023年3Mヤング・サイエンティスト・チャレンジ」で見事に優勝! 賞金2万5000ドル(約375万円)を獲得した。ヒーマンさんはまず、メラノーマのメカニズムを研究。免疫細胞の一部である樹状細胞を再活性化させることが最も重要だと確信し、研究を重ねてこのせっけんを開発した。
さらに衝撃的なのはその価格。一般的なメラノーマの治療には約4万ドル(約600万円)かかるが、3~4カ月分(せっけん20個)の価格はわずか10ドル(約1500円)だ。その原材料の分量と価格は次の通り。
サリチル酸40ミリグラム(2.5ドル)、ココナツオイル680グラム(1ドル)、トレチノイン12ミリグラム(2.5ドル)、グリコール酸20ミリグラム(2.5ドル)、オーガニックシアバター680グラム(1ドル)、非加熱の生はちみつ小さじ2(1.5ドル)。
ヒーマンさんの目的は、この画期的なイノベーションを改良し、低コストで必要とする人々に提供する非営利組織を設立することだという。