江東区長選で自民+小池都知事「共闘」に有権者ドッチラケ…投票率39.2%は過去最低
投票率は過去最低の39.2%。有権者の政治不信、しらけムードが表れている。公選法違反事件を巡る前職辞任に伴う東京都江東区長選は10日投開票の結果、無所属新人の元都職員・大久保朋果氏(52=自民、公明、国民民主推薦)が、無所属新人5人による混戦を制し、初当選を果たした。
大久保は地域政党「都民ファーストの会」の推薦も受け、小池都知事が複数回応援に入り、連携を前面にアピール。自民は9月以降、都内の選挙で敗北が続いていたが、小池知事との「共闘」で食い止めた。小池知事は3選出馬が有力視される来年7月の都知事選に向け、せっせと自分を売り込んだ格好である。
■不祥事相次ぐ江東区
前区長の木村弥生氏は、今年4月の区長選で初当選したが、選挙期間中に有料ネット広告を掲載した公選法違反容疑で東京地検特捜部の捜索を受け、半年余りで辞職。ネット広告を勧めたとして地元・東京15区選出の柿沢未途衆院議員(52)の事務所にも特捜部の捜索が入るなど、江東区では政治家の不祥事が相次いでいる。