いま食べたい!「シン餃子」とは…超人気店「味坊」の梁宝璋さんが提案する自由な発想
中国では餃子の具材は自由
シン餃子をプッシュするひとりが、「東京餃子通信」編集長、塚田亮一さん。
「よくやっていた餃子パーティーが、餃子のあんだけ用意しておいて、参加者がそれぞれ好きな具材を手巻き寿司感覚でトッピングし、包んでいくというもの。『中身が自由』って、シン餃子と共通する部分がありますよね。皮に包まれると見た目が全部同じになってしまうのですが、それがまたコミュニケーションになるんです。『これ、トマトが入っていた!』『こっちはポークと卵!』といった感じで」
さらに塚田さんは、小さなお子さんも含めて楽しめる点を指摘。
「旬の野菜を入れて、でも、それが子供の苦手な食材だったとしても、自分で包んだ餃子なら、喜んで食べるんですよ。餃子の皮を包むだけなら調理技術はほぼ不要。料理ができなくても、一緒に作れます」
その日、塚田さん主催で開かれたのは、梁さんのシン餃子を食べる会。梁さんは広大な自家農園を持っており、農薬を使わず、多種多様の野菜を作っている。それらを中心に使いながら、出された餃子は全18種類。食材は、パクチー、トマト、フェンネル、大根、春菊、ニンジン、長ネギ、レンコン、シイタケ&青唐辛子、発酵白菜、若高菜、明日葉、ニラ、小松菜、セロリなど。参加者に聞いた「何が好き?」では、フェンネル、春菊、明日葉が上位に挙がった。