学歴詐称疑惑“偽装メール”入手! 小池都知事がカイロ大声明“捏造”を追及されたのは2度目だった

公開日: 更新日:

都議会では答弁拒否

 もう1通は、6月8日夜9時20分に送られたもの。こんな文言が記されている。

〈明日の4時から 郷原と黒木亮が外国記者クラブで記者会見とのこと。その前に全部済ませます。〉

 確かにメール送信の翌9日、郷原信郎弁護士と作家の黒木亮氏が外国特派員協会で「小池百合子東京都知事の学歴について」と題した会見を開いている。小池都知事は2人の会見で決定的なダメージを受ける前に声明発表に動いた可能性がある。

 2通のメールは、上田令子都議(無所属)が日刊ゲンダイに提供。上田氏は22年5月、匿名の告発者からメールのコピーを受け取った。実は、上田氏は22年12月の都議会本会議で、カイロ大声明について、小池都知事に質問を直接ぶつけていた。

「卒業のエビデンスとなった声明文が、20年6月9日に突然公表されました。知事は、エジプト政府、カイロ大関係者等に作成依頼はされていませんよね。また、公表前に目にしたこともないですよね」

 これに対し、都側は政策企画局長が答弁に立ち、正面から答えなかった。都知事本人は答弁を拒否した。

 改めて上田本人に話を聞くと、こう話した。

「匿名の告発だったとはいえ、カイロ大声明を小池知事サイドが作成したとなると大問題です。確認すべきだと考え、都議会で質問しました。小池知事が答弁を避けたのは、後ろめたい思いがあったからではないか。改めて、声明公表に至った経緯を説明すべきです」

 “女帝”は逃げずに説明責任を果たすべきだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  4. 4

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  5. 5

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  1. 6

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末

  5. 10

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末