高ぶる石丸伸二候補、集会参加者1400人の半端ない心酔感…政策論そこそこに異様な盛り上がり
三つ巴の東京都知事選、きょうラストサタデー
疑惑の女帝の3選を許し、裏金自民党を延命させるのか。国政の趨勢をも決する東京都知事選は、7日の投開票まで残り1日となった。対決構図をつくってのし上がってきた現職の小池百合子知事(71)は、なりふり構わず逃げ切りを優先。世間の関心を高めるテレビ討論を最後まで受け入れなかった。見せ場になる論戦を拒まれながらも、蓮舫前参院議員(56)は猛追。5日の街宣ではかつて選挙区で争った共産党の志位和夫議長と野田佳彦元首相がそろって弁士を務めるなど、ラストスパートをかける。一方、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は「そろそろ抜いたんじゃないかな」と余裕を見せ始めた。ラストサタデーも目が離せない。
◇ ◇ ◇
いろんな意味ですごいのが、石丸陣営の動きだ。
5日は午後8時前から文京シビックホールで決起集会(無料)を開催。前夜に先着順で募った定員1400人の参加予約は、開始およそ3時間で締め切った。フタを開けてみると、看板に偽りなしのほぼ満席。開演までスクリーンでは選挙戦のダイジェスト映像が流され、場内にはアップテンポなテーマソング「シン時代」が響き渡った。石丸候補に惚れ込むドトールコーヒー創業者の鳥羽博道名誉会長(86)が率いる後援会のボランティアが制作したもので、「伸二」と「新時代」「信じたい」の語呂合わせを延々と聞かせ、参加者の気持ちを高める仕掛けだ。