魔法瓶会社はどうして動物名が多い? ピーコック魔法瓶工業に聞いた
この夏、大ヒット商品となったのが保冷氷のうのアイスパック「ABA-51」。持ち運びのしやすいミニアイスパック「ABB-16」と合わせて、シリーズ累計約20万本の出荷数だという。
年々高まる熱中症のリスクを低減するために開発されたこの商品を製造販売するのは孔雀のマークでおなじみのピーコック魔法瓶工業。そこでギモン。孔雀のピーコック、タイガー、象印と“動物名”の会社が並んでいるが、これは偶然なの?
■神の使いともされている孔雀を社名に
「1955~70年当時、日本の魔法瓶産業は活況を呈しており、50社以上の魔法瓶関連のメーカーがありました。他社同様、当社も東南アジアに進駐しているヨーロッパ人向けの輸出が多かったことから、現地になじみがあり、神の使いともされている孔雀を社名としました。ただ、今はたまたま動物名の3社が事業を続けているだけです」(ピーコック魔法瓶工業の担当者)
当時の魔法瓶は主に海外向けを意識して製造されていた。動物のロゴ(イラスト)は外国人にもわかりやすいというメリットがあって、他にもペンギンやイーグルを名乗る会社があった。