総裁選の争点に浮上 自民党と旧統一教会の怪しい関係…朝日新聞スクープで掘り起こされる
この報道に対し、森屋宏官房副長官(67)は17日の会見で「政府の立場でコメントは控える」と言い、再調査の必要性についても「自民党の調査に関する事柄」などと他人事のように語っていたが冗談ではないだろう。
欧米では「カルト宗教」と認識されている旧統一教会。高額献金などの人権侵害や違法行為が長年にわたって問題視され、政府は教団に対して質問権を行使し、不当な「霊感」勧誘などを罰則付きの禁止行為として規定した被害者救済法も成立させた。
自民党との関係をめぐっては、衆参問わず、多くの国会議員が選挙で教団信者から応援を受けたり、教団関連団体のイベントに顔を出したりするなどの事実が発覚。国会で野党が再三、不適切な関係について問いただしたものの、はぐらかし答弁が続いていた。
■茂木幹事長は「これまで一切の関係を持っていないことを確認」と説明していたが…
党総裁選に出馬している茂木敏充幹事長(68)も22年8月、「党として関係部門に確認するよう指示し、これまで一切の関係を持っていないことを確認した」などと自民党の組織的関係性を否定していたが、総理大臣=総裁が党本部で面談していたのだから、そんな言い訳が通用するはずがないのは明らかだろう。