1勝ごとに借金10万ドルを肩代わり!米NFLスティーラーズの地元退役軍人救済プログラムが話題
米プロアメリカンフットボールNFLのピッツバーグ・スティーラーズが今シーズン、借金に苦しむ地元の退役軍人の救済プログラムをスタートし、注目を集めている。
米通信大手ベライゾンの支援を受け、借金・負債救済の専門企業フォーギブコと提携して行っている「スティーラーズVEBTリリーフプログラム」で、同チームが1勝するごとに退役軍人の借金を計10万ドル(約1530万円)肩代わりする。
11日現在、7勝2敗で計70万ドル(約1億700万円)を救済している。写真はその事実を報じる同チームの公式サイトだ。
救済対象者は、フォーギブコが借金を抱える地元退役軍人をランダムに選ぶ。このプログラムによって6651ドル(約100万円)の負債が消えた元海兵隊員ブライス・バルゴさん(43)は、メールをもらったとき「迷惑メールか詐欺だと思った」という。しかし現実だと理解し、「感謝は言葉にできません。誰がこんなことを、そしてなぜ私が選ばれたのでしょう?」と感謝と驚きを地元メディアに語った。
米国では、退役軍人が復員後、転職や健康問題が原因で経済的に困難な状況に陥り、結果として多額の借金を抱えるケースが少なくない。そして国のために尽くしてきた貢献に対する感謝から、こうした退役軍人を支援する取り組みに共感が広がっているという。