飼い主が不安になり「夜間の救急外来」受診→不要な検査で治療費がかさむリスク
最初に受診した救急病院は企業体病院のようですから、裏を読むと、「診断するときはいろいろ検査をした上で」といった指示が経営側から獣医師にあったのかもしれません。仮にメラノーマが疑われたとしても、救急での治療にはなりませんから、X線検査を加えるのは解せません。結局、異常ナシで検査や診察の費用で1万円ですから。
出血が止まらない、痛みに苦しがっているといった明らかに急を要す症状でなければ、夜間の救急外来受診は控えて、翌日、かかりつけ医を受診するのが無難でしょう。
(カーター動物病院・片岡重明院長)