埼玉県深谷市・長瀞町で新紙幣の肖像「渋沢栄一」の思想をめぐる
災難よけの守護神
秩父鉄道の長瀞駅から参道が延びる宝登山は、栄一が「千古の霊場」と称えた美しい独立峰。約1900年前、同地を訪れた日本武尊の軍勢は、山火事で身動きが取れなくなる。そこに現れたのは大きな山犬たち。猛火に飛び込み火を消して、一隊を頂上まで案内したという。尊は山を「火止山」と名付け、「神日本磐余彦尊」「大山祇神」「火産霊神」の3柱を祭った。
そんな起源を持つ「宝登山神社」は災難よけの守護神として知られ、年間100万人を超える参拝者が訪れている。
(住)長瀞町長瀞1828 ℡0494.66.0084
〈https://www.hodosan-jinja.or.jp〉
宝登山の参道にある「長瀞トリックアート有隣倶楽部」には、平面の絵画が立体的に見えるアート作品が33点展示されていて、絵の中に入って撮影できる。もとは栄一が延伸に尽力した秩父鉄道の保養所だった建物で、栄一が書いた扁額も飾られている。
(住)長瀞町長瀞704
℡0494.66.0070
〈https://www.nagatorotrickart.com〉