QDレーザ 菅原充社長(1)半導体レーザー技術を駆使した“驚異のメガネ”を開発 

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 QDレーザは富士通出身の技術者、菅原充氏が起業した、半導体レーザーの高い技術力を誇るテックベンチャーだ。その活躍分野は幅広いのだが、まずはわかりやすい一例として、ロービジョンと呼ばれる非常に視力の弱い人が物を見られるようにするアイウエアがある。

 名称はレティッサ。見た目は普通のメガネのようだが、その中には最新の半導体レーザー技術が詰め込まれている。

「目の網膜が少しでも機能しているなら、メガネやコンタクトを使った矯正視力が0.3以下というロービジョンの方であっても、クッキリと物が見えるようになります」と菅原氏。

 レティッサの小型カメラが映像を捉えると、内蔵された網膜プロジェクターが0.5ミリという極細レーザー光に変換。これを網膜に当てることで物が見えるようになる。極細レーザーを作り出せること、その装置をメガネに内蔵できるほど小型化できることが、QDレーザならではの技術力なのだという。

「網膜投影の技術は、1991年に発明されています。ただ、当時はリュックサック大の装置を背負う必要があった。半導体レーザーの技術を活用することで小型化が可能になりました」

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