デロンギ・ジャパン 杉本敦男社長(1)就任時は右肩下がりの状態…社員が抱えていた問題点
デロンギの電気ケトルは従来1.7リットルのみだった。しかし、日本のキッチンでは大きすぎて、消費者には受け入れられないだろうと、杉本は考えた。
そこで、担当者に日本まで来てもらい、日本の住宅事情を実際に知ってもらうことで、それに見合う商品の必要性を説明、説得した。
こうして日本では1.0リットルの電気ケトルを主流に販売するようになる。
世界に誇るデザイン性の高いブランドを守りつつ、日本の消費者ニーズに合う商品を提供する。杉本が粘り強く交渉しつつ、その課題に挑んで13年、順調に売り上げを伸ばし続けている。(つづく)
(ジャーナリスト・林美保子)