2023年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは5代目プリウスに! が、なぜ珍しいのか?
トヨタ プリウス(車両価格:¥3,200,000/税込み~)
筆者も関係する毎年恒例のギョーカイイベント、その年を象徴するクルマに送られる「日本カー・オブ・ザー・イヤー」(COTY)に、今年は新型プリウスが輝いた。ご存じ世界初の量産ハイブリッドカーであり、エコカーの代名詞。しかも今春出たのは5世代目モデルであり、過去は97年に初代プリウス、09年に3代目プリウスがCOTYに選ばれている。
しかも選考委員による得票数でいうと、1位プリウスの360点は2位BMW X1、150点の倍以上というダブルスコア。順当中の順当でなんの不思議もないと思うかもしれないが、違う。最近この手の賞は世界的に流行りのバッテリーEVが獲る傾向があり、海外でプリウスは「今さら」感もあるはずなのだ。
ではなぜ5代目プリウスが日本COTYなのか? それはプリウスが実はこの世代で「消え去るかもしれなかった」点と新型プリウスに「ハイブリッド全体のリボーン(再生)」の意味が込められていた点にある。それくらい5代目プリウスは危機にさらされていたのだ。