オシャレで財布に優しい? 床面積10平方メートル以下「狭小賃貸」の落とし穴
コロナ禍で浸透したリモートワークの影響で2拠点生活が脚光を浴び、日本でも小屋やタイニーハウスなどの狭小住宅が普及し始めている。
単身世帯の増加で日本が“ソロ社会化”する中、狭小トレンドは衰え知らずで、YouTubeでも床面積10平方メートル以下の「狭小賃貸」で暮らす人の動画が再生数を稼いでいる。狭小賃貸というと築古アパートをイメージしがちだが、今どきはデザインもオシャレかつ機能的な上、都心でも家賃が手ごろなため人気を集めている。
「この10年で増えているのが必要以上にモノを持たないミニマリストで、寝る場所さえあれば十分と考える人にマッチしています。都心にある単身者向けマンションは賃料が月10万円以上しますが、狭小なら5万~9万円で借りられるのもポイント。今どきバス、トイレ、洗面所が1カ所に収まる3点ユニットは不人気で、それならシャワーブースとトイレ、ミニキッチンがあればいいという声も少なくありません」(経済ジャーナリスト)
くつろぎ重視で圧迫感が気になる人からは、「ビジネスホテルに住むようなもの」と否定的な声もあがるが、物価だけ高騰し給料が上がらない中、都心で10万円以下の賃貸は合理的な選択と言えそうだ。