二階派、岸田派も立件へ…《岸田首相も任意聴取するべき》自民派閥パーティー裏金事件で浮かぶ矛盾と謎

公開日: 更新日:

「安倍派」では歴代の事務総長を務めた下村博文元文部科学相(69)、松野博一前官房長官(61)、西村康稔前経済産業相(61)、高木毅前党国対委員長(67)が特捜部の調べに対し、そろって「会長案件」「会長マターだった」などと説明。当時の会長は細田博之前衆院議長、安倍晋三元首相で、ともに亡くなっていることから、特捜部は歴代事務総長については会計責任者との「共謀」を問うのは難しい、として立件を見送る方針などと報じられている。

■二階、岸田両氏はなぜ、詐欺や横領の疑いで会計責任者を刑事告訴しない?

 ただ安倍派幹部の説明通り、仮に「二階派」や「岸田派」でも「会長案件」「会長マター」だったのであれば当然、会長の二階俊博元幹事長(84)はもちろん、昨年12月に派閥を離脱するまで会長だった岸田文雄首相(66)は「共謀」に当たるのではないか。

「二階派」や「岸田派」では会長案件ではなかったというのであれば、会計責任者が「独断」で数千万~億単位のカネを裏金化してしまうことになるわけで、そうであれば、二階、岸田両氏はなぜ、詐欺や横領の疑いで会計責任者を刑事告訴しないのか。

《安倍派は会長マターだったけれど、他の派閥は違ったの? 考えにくいよ》

《これ、岸田首相も任意聴取するべき。政治刷新本部の本部長自身がグレーだった…》

 SNS上で怒りの声は広がるばかりだ。

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