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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

日経平均株価爆上げで肝に銘じたい…「危険はすぐ隣りに潜む」「リスクは予知困難」

公開日: 更新日:

 さらに、証券会社の「万年強気」の営業部門と「いけいけどんどん」の自己売買部門がちょうちんをつけ、「買うから上がる、上がるから買う」のスパイラルが起きる。「危険はすぐ隣に潜んでいる」「リスクは予知困難」なのだ。

 新しい個人投資家の台頭。その背景には金利もある。定期預金金利は1990年に6.0%もあり「貯蓄」で十分だったが、ゼロ金利政策で24年2月も0.005%と、インフレ率も勘案すればマイナス2%程度と「貯蓄は含み損」と「隔世の感」である。

 どこで国際紛争が起き、大災害に見舞われ、自民党裏金問題で岸田内閣支持率が危険水域に低下しても、お構いなしの「強気相場」。

 ただ、89年ごろは、株価が暴落すれば「株は儲かる」と勧誘した証券会社に苦情が殺到したが、いまは「投資は自己責任」と金融機関は一切責任を負わない「無責任」である。

「成功者の裏には多くの失敗者がいる」、それが株式投資。株式、投信には元本割れの「リスク資産」があり、「危険はすぐ隣に潜んでいる」のである。

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