豊田章男トヨタ会長の取締役再任案に米助言会社2社が「NO」…6.18株主総会に注目集まる

公開日: 更新日:

 トヨタ自動車の定時株主総会(来月18日)を前に、米国の議決権行使助言会社2社が揃って、豊田章男会長(68=写真)の取締役選任議案に「反対」を推奨していることが分かった。

 2社は「インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)」と「グラスルイス」。ISSは、トヨタグループのダイハツ工業や日野自動車、豊田自動織機の不正問題を挙げ、「グループ内の相次ぐ認証不正は長年トヨタの経営トップを務めてきた豊田会長に最終的な責任があると考えられる」と指摘。「取締役候補者の顔ぶれやトヨタが発表した不正対策から判断すると、企業文化を変えるとするトヨタの主張とは逆に、実際はそれを維持しようとする傾向が疑われる」ことを反対理由に挙げていると、ブルームバーグが報じている。

 グラスルイスは「取締役会が十分に独立性を保っていない」との見方を示し、豊田会長だけでなく、早川茂副会長の再任案にも「その他のガバナンス(企業統治)上の問題」を理由に反対を呼び掛けた。

 トヨタの昨年の株主総会では、グラスルイスが豊田氏の選任に反対を推奨したほか、米公的年金基金が選任に反対票を投じた。結果、豊田氏への賛成率は84.57%。前年の95.58%から低下した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  3. 3
    巨人入り若林楽人「4番気取り」なら新天地でも“塩漬け”不可避…打撃に求められる意識改革

    巨人入り若林楽人「4番気取り」なら新天地でも“塩漬け”不可避…打撃に求められる意識改革

  4. 4
    南果歩は艱難辛苦を乗り越え60歳で“玉”になった 夫の不倫が原因で2度離婚も初孫誕生に歓喜

    南果歩は艱難辛苦を乗り越え60歳で“玉”になった 夫の不倫が原因で2度離婚も初孫誕生に歓喜

  5. 5
    巨人が「同ポジション」緊急トレードで企む真の狙い…松原を西武に放出、若林を獲得

    巨人が「同ポジション」緊急トレードで企む真の狙い…松原を西武に放出、若林を獲得

  1. 6
    フジテレビ起死回生の秘策?「古畑任三郎」復活プロジェクトに挙がる主演候補5人の名前

    フジテレビ起死回生の秘策?「古畑任三郎」復活プロジェクトに挙がる主演候補5人の名前

  2. 7
    大谷の「ホームランダービー」は見納めか…心身の負担を考慮すれば今回がラストチャンス

    大谷の「ホームランダービー」は見納めか…心身の負担を考慮すれば今回がラストチャンス

  3. 8
    グタグダ維新が内部分裂危機…都知事選“掟破り”の「石丸支援者」続出で小池知事は票減らす恐れ

    グタグダ維新が内部分裂危機…都知事選“掟破り”の「石丸支援者」続出で小池知事は票減らす恐れ

  4. 9
    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

  5. 10
    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味

    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味