買取大吉(エンパワー)増井俊介社長(1)社長就任から8年で売り上げ20倍に急成長

公開日: 更新日:

 そう話すのは「買取大吉」を運営する株式会社エンパワーの代表取締役社長・増井俊介氏(50)。16年に代表に就任するとすぐさま経営改革に着手し、売り上げを20倍に伸ばした経営者だ。

 潜在マーケットにおいては「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”」(株式会社メルカリによる調査)で、1年以上使用せず理由もなく家庭内に保管されている品物、いわゆる“かくれ資産”が66兆6772億円にのぼると推計されていることからも、相当な規模があるとうかがえる。

「少なく見積もっても今の10倍のマーケットがあると考えて事業に取り組んでいます」と語る増井氏。その経営手腕はどのようにして育まれてきたのだろうか。

 将来は大企業の社長になりたいです──。1973年に商いの町、大阪府堺市で誕生した増井少年は小学校の卒業文集にこう書き記した。思い出すのは電車の車窓に映る大阪の街並み。

「実家はごく一般的なサラリーマン家庭。両親共働きの鍵っ子で、たまに電車で難波などの大阪市街に遊びに連れて行ってもらうのが楽しみでした。堺から大阪の中心地に向かう車窓は住宅街からビジネス街へと変化していきます。並び立つオフィスビルを眺めて感じたのは『会社って、たくさんあるんだなあ』ということ。そして、それだけあるなら自分も社長になれるんじゃないかと思ったんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  3. 3

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  4. 4

    吉村知事の肝いり「空飛ぶクルマ」商用運航“完全消滅”…大阪万博いよいよ見どころなし

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7

    大谷ファンの審判は数多い あいさつ欠かさず、塁上での談笑や握手で懐柔されている

  3. 8

    小泉進次郎の“麻生詣で”にSNSでは落胆の声が急拡散…「古い自民党と決別する」はどうなった?

  4. 9

    ドジャース地区連覇なら大谷は「強制休養」の可能性…個人記録より“チーム世界一”が最優先

  5. 10

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ