サンミュージック 岡博之社長(1)創業当初からの生え抜きが芸能プロのトップに

公開日: 更新日:

 現役芸人にして、昨年11月に所属する大手プロダクション、サンミュージックの社長に就任した岡博之さん(65)。タレントが社長になるケースはあるが、創業当初からの生え抜きが芸能プロ経営のトップに上り詰めるのは稀有な出来事だ。

 これまでブッチャーブラザーズのリッキーとして活動してきたが、その経歴は異色だ。東映の役者志望からスターの付き人、芸人、タレント育成プロデューサー、そして社長に。

 京都府出身。高卒後の進路は大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)の映画学科だった。そこで作り手の勉強を志したが、すぐに役者の道へ進む。

「映画製作では役者を雇うお金もないから自分で演じていたら、仲のいい先輩から『出るほうも勉強してみたら?』と言われたんです。バイトしていたスタジオの友だちには『専門学校で勉強ばかりしているより、京都には太秦があるんだから』と言われて」

 通称「太秦」の東映京都撮影所で役者の勉強を始めると、コンビの相方となる山部薫さん(以下、ぶっちゃあ)と出会う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ビジネスのアクセスランキング

  1. 1

    日産18年ぶり国内早期退職募集の大リストラも…再びのV字回復はイバラ道、会社消滅の可能性も

  2. 2

    ロピア(上)カトパンの夫が社長就任後に急成長 イトーヨーカ堂の7店舗を手に入れる

  3. 3

    トランプ政権もう不協和音?イーロン・マスク氏「ソフトバンクはカネがない」と78兆円AI投資に疑義の本音

  4. 4

    「カラオケの鉄人」に問われるのは創業者の手腕…市場は縮小化、多角化で再浮上図れるか

  5. 5

    21年ぶりの米拠点開設で思い出す…りそな銀行誕生のキッカケになった巨額損失事件

  1. 6

    日産の行く末は経営破綻か台湾企業による買収か? ホンダとの統合「破談」で気になる今後

  2. 7

    富士フイルムホールディングス 後藤禎一社長(2)全面車両広告の「フジカラー号」を走らせ、大評判に

  3. 8

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白

  4. 9

    富士フイルムホールディングス 後藤禎一社長(5)5年後、10年後を目指してタネをまく

  5. 10

    富士フイルムホールディングス 後藤禎一社長(1)写真事業で培った技術で多角化を推進 5期連続で最高益を更新

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北