武者小路実篤が感じとった「大正」テロリストに漂う不気味さ
![一連のロシア革命でデモ行進する女性たち(1917年3月、サンクト・ペテルブルグ) (C)World Histry Archive/ニューズコム/共同通信イメージズ](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/330/882/c9e0f5dc0f41eab3dc4032b14b99230320231020125110246_262_262.jpg)
武者小路実篤は、この奇妙な短編小説で何を訴えようとしたのだろうか。白樺派の名門家庭の作家、言ってみればブルジョア階層に属する、半面理想的な共同体を目指しつつ「新しき村」建設にいそしむ作家の目に、この時代がどう映っていたのだろうか、を考えてみたい。
当然のことだが、人道主…
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