小池都知事の学歴詐称を実名告発(上)カイロ大入学時期の決定的なウソ、本当は語学学校の初級コースに通学
「編入内定」を二人でお祝い
矛盾しているのは、カイロ大への入学時期だ。小池知事は著書「振り袖、ピラミッドを登る」で、入学時期を「1972年10月」としているが、北原さんは「それは事実と違う」と言う。
「語学留学でエジプトに行った私が百合子さんと同居を始めたのは72年5月ごろのこと。百合子さんは2カ月後くらいに突然パリに短期留学し、帰ってきたのが9月21日でした。私がアラビア語の勉強のため、外国人向けの語学学校に行きたいと告げると、百合子さんは『私も一緒に行く』と言った。ですから、10月は一緒に語学学校に通っていたのが事実です。それも、初級コースでした」
その後、小池知事は父親と旧知だった有力者のツテを頼り、「73年10月」から2年生としてカイロ大編入の内定を得たことを北原さんに明かしている。「1年生を免除してもらったの」と喜々として語っていたそうだ。北原さんは当時の様子を母親に送った手紙にこう記している。
〈百合子さんがカイロ大学に入学できることが決まったので、今日は二人で缶詰のお赤飯を食べてお祝いしました。本当に良かったです〉
手紙の日付は〈1972年11月29日〉である。10月に入学したはずの小池知事が、11月に「入学内定」のお祝いをするとは、どういうことなのか。整合性が取れていない。この一事だけでも、入学時期が虚偽なのは明らかなのではないか。 =つづく
(取材・文=小幡元太/日刊ゲンダイ)