鈴木馨祐法相は「辞任」秒読み…全職員への「月餅」配布を止めなかった法務官僚のプチクーデター?
「法務省の“秘書官室”は霞が関で最も『法の支配』に敏感。本省勤務の職員全体に菓子を配るとなれば、それなりの準備と人手を要する。事務方が待ったをかけるタイミングはいくらでもあった。それなのに買収行為を止めなかったのは、幹部が鈴木大臣について『その任に能わず』と評価しているからでしょう」(自民党関係者)
東大法卒、元財務官僚の鈴木大臣は絵に描いたようなエリート。自民党麻生派所属で、若手議員の登竜門とされる青年局長も経験済みだ。
■告発状の受理不可避
「自分より頭がいい人間はそうそういないと思い込んでいるタイプで、法務官僚とソリが合うわけがない。人の顔を覚えるのは苦手のようです」(永田町関係者)
衆院神奈川7区が地盤だが、昨秋の総選挙で立憲民主党の現職に敗れて比例復活した。当選6回目は比例南関東ブロック選出。千葉、神奈川、山梨の3県が選挙区となり、地元有権者の職員は少なくないだろう。
「法曹関係者らが告発状を提出する準備を進めていると聞きます。原則に従えば、関係機関はそれを受理し、迅速に対応しなければならない。法務省トップの公選法違反疑惑を捜査できるのか。答えはノー。大臣は辞職せざるを得ず、時間の問題です」(霞が関関係者)