鈴木馨祐法相は「辞任」秒読み…全職員への「月餅」配布を止めなかった法務官僚のプチクーデター?
東京・霞が関の「赤れんが」が不穏な空気に包まれている。鈴木馨祐法相(48)が先月下旬、法務省職員に特注の菓子折りを大量配布したことが判明。公選法違反(寄付禁止)の疑いが浮上しているのだ。この国の法整備を担い、法秩序を維持する司で、あり得ない醜聞。「告発に向けた動きもあり、辞職は不可避」といわれているが、どうも腑に落ちない。なぜ金品供与が見過ごされたのか。
この問題を特報した「週刊現代」(2月22日、3月1日号)によると、鈴木大臣が本省勤務の全職員に配ったのは「シウマイ弁当」で知られる崎陽軒の「横濱月餅」の3個入りセット(510円相当)。旧本館の赤れんが棟をイラストにした包装紙の特注品で、〈いつもお仕事お疲れさまです。日本の未来の為にともに頑張ってまいりましょう。法務大臣 鈴木馨祐〉というメッセージ入りだった。手が込んでいる。
21日の衆院予算委員会で立憲民主党の小川淳也幹事長から「500円の菓子を1000個配った。自ら引責、あるいは自ら減給。自らが自らに処分を科すべきではないか」と追及された鈴木大臣は「慰労したり、激励をしたり、ということで差し入れを行った」と釈明。任命権者として処分を求められた石破首相は「厳重注意を直接致しました。襟を正して職務に邁進をさせます」と例の調子で受け流したが、外堀は埋まりつつあるようだ。