自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?
ある大手進学塾のスタッフは私立無償化の影響をこう語るが、無償化で浮いた教育費が塾代に回ってくるせいか、余裕の表情だ。
■深刻なのは学習院、東洋英和、共立のお嬢さま校
「むしろ無償化による教育の質、ブランド力の低下、つまりは悪い意味の私立の公立化が懸念されるのは、男女を問わず、受験生のボリュームゾーンと重なる、偏差値でいえば50~60台前半の2番手、3番手校あたりでしょう。そこそこブランド力はあっても少子化で学生の獲得競争が熾烈ですから、学費は上げられず、入試レベルも落とさないと生き残れない」
その言を借りれば、さしずめ都内では学習院、東洋英和、共立、品川など、お嬢さま系女子校は“要注意”といったところか。
自公政権の2025年度予算案への賛成と引き換えに高校無償化を求めた日本維新の会。その目的を「すべての子どもが家庭の経済状況に左右されることなく、希望する教育を受けられること」だと胸を張る。しかし、しばらくは維新の“成果”なんかより、もっぱら「私学ブランドの低下」が大きな話題になりそうだ。(特命記者X)