くすぶる商品券問題は維新にも火の粉! 吉村洋文代表が見せた石破政権「補完」の仕草
「違法性の疑いが強い」──。石破首相が自民党の新人議員15人に10万円相当の商品券を配布した問題について、日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)が批判のトーンを強めている。17日の会見で違法との認識を示し、「本当に残念」とバッサリ。18日の会見でも「(首相は)政倫審(政治倫理審査会)で説明すべきだと思います」とクギを刺した。しかし、いざ自分たちに矛先を向けられると、トーンダウンしてしまうようで……。
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石破首相が商品券配布について「政治活動ではない」と釈明していることに、吉村代表は「求心力を高めるという政治活動」「私的な行為ではないと思う」と主張。「僕は違法だと思う」と踏み込んだが、そこは是々非々路線の維新代表である。石破首相の“違法行為”を批判する一方、与党が年度内成立を目指す新年度予算案には協力的だ。
維新は18日の役員会で、高額療養費制度の自己負担上限引き上げ凍結を反映した予算案の再修正案に賛成する方針を確認。
再修正案は参院で可決された後、衆院で再審議にかけられるため、少数与党の衆院における維新の対応が焦点だった。
吉村代表は予算案への対応を会見で問われると「問題なのは石破総理の行為なので、それによって予算の内容が変わっているわけではない」と強調。その上で「(予算案への賛成の)態度が変わることは逆にオカシイ」と妙な理屈を並べた。
「さすが政権補完勢力らしい維新というか、与党と握った自分たちの利益が最優先で、違反行為を働いたかどうかは二の次と言わんばかりです。予算案に賛成する代わりに与党にのませた教育無償化に水を差されたくないのでしょう」(ジャーナリスト・横田一氏)