囁かれる岸田前首相“再登板”に現実味? 一強時代到来で「安倍超え」に虎視眈々
■今や最強のキングメーカー
首相時代、あまりの不人気ぶりに総裁選への出馬を断念せざるを得ず、退陣に追い込まれた岸田前首相だが、いまや、党内は「岸田1強」になっているという。
「いま、最強のキングメーカーは岸田さんです。菅元首相は影が薄く、高齢の麻生さんは引退が近い。“陰の総理”と呼ばれる森山幹事長は最大の実力者ですが、手勢が少ない。その点、岸田さんは、いまでも約50人の旧岸田派議員を束ねています。しかも、麻生派約50人を率いる麻生さんと気脈を通じ、森山幹事長ともツーカーの仲です。石破政権の中枢も、政調会長に選対委員長と“岸田人脈”が押さえている。もし、岸田さんが“反石破”に回ったら、石破政権は一気に瓦解する恐れがあります」(自民党関係者)
岸田周辺からは「岸田1強体制は5年つづく」という声も上がっている。実際、岸田前首相がキングメーカーとして「ポスト石破」選びに絶大な影響力を持つのは間違いない。
ただし、ワンチャンスあれば、自らの「再登板」を狙っているという。