広島ドラフト2位・九里亜蓮を襲う「東都のジンクス」

公開日: 更新日:

 20日、神宮大会決勝戦で明治大学を破り、7年ぶりの優勝を果たした亜細亜大学。先発として5回無失点に抑えたのが、広島ドラ2の九里亜蓮(22)だ。昨年の神宮大会では準決勝で敗戦投手になっただけに、「うれしい。ただそれだけです」と、感慨もひとしおだった。

 とはいえ、九里の真価が問われるのはこれから。近年、東都大学リーグから直接プロ入りした投手は活躍できない傾向がある。九里の先輩である東浜も昨年ドラフトで3球団競合の末、ソフトバンクに入団したものの今季は3勝1敗止まり。07年大学・社会人ドラフトで6球団が奪い合った東洋大の大場(ソフトバンク)も、プロ通算6年で15勝21敗だ。中大の沢村(巨人)も先発した3年間で通算26勝31敗。今季途中、原監督に先発失格の烙印を押され、中継ぎに回された。

 プロのスカウトの多くは「東都は打者のレベルが低いので投手も過大評価されやすい」と口を揃える。九里は先輩たちの同じ轍を踏まず、大成できるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”