元代表・松井大輔 「勝ちと負けは天国と地獄。結果残して」
「それがリラックスというか、何も考えないでプレーすることが出来ました。岡田監督が《何も考えずにプレーするヤツが良かった》と言ってましたが、それは(大久保)嘉人、ボク、あと闘莉王のことだったみたい(笑い)」
――試合終了後、全精力を使い果たしたような表情が印象的でした。
「試合後にホテルに戻ると放心状態でした。次の日は体が重く、翌々日には動けなくなった。すべてのパワーを使い果たしてしまい、心身ともに抜け殻状態でした。2戦目のオランダ戦でプレーすることは、絶対に無理だと思いました」
――そもそも本大会前のケガが長引き、間に合わないともっぱらでした。
「南ア入りする前のスイス合宿の2週間で体を作り、直前の1週間でコンディションを上げることが出来ました。それにしても(スイスでの)高地トレーニングはキツかった。最初はすぐにハァハァ言ってた。それが日に日に体が軽くなり、バンバン走れるようになったのです。岡田監督は《体調が万全で走れるメンバー》として(遠藤)ヤットさん、嘉人、ボクたちを選んだと思います」