デビル雅美 小倉名物ぬか漬け「糠蔵」の店長になっていた

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 アジャ・コング、ダンプ松本、尾崎魔弓、ブル中野、北斗晶…。不思議なことに、女子プロレスの場合、記憶に残る選手はヒールが多い。きょう登場のデビル雅美さん(52)の名前を覚えている人も多いだろう。今どうしているのか。

 会ったのはJR小倉駅から徒歩15分、小倉城天守閣横に出店している漬物処「糠蔵」。デビルさんは同店の店長をしている。

「6年前に引退して故郷の北九州市若松に戻り、スーパーの夜間マネジャーをしてたんですよ。『糠蔵』の店長にスカウトされたのは4年近く前かな。料理を作るのは好きでも、ぬか漬けにまでは手が回らなかったのでわけがわからず、ビックリしました」

「糠蔵」は小倉名物のぬか漬けを製造・販売している老舗。ぬか床の樽やぬか漬けの桶は計15個あり、1個20~30キロ。これをひとりで管理している。ぬか床をかき混ぜ、野菜を漬けた樽や桶を保管場所に運ぶ。相当な力がないと務まらない仕事だ。

「前の店長が急に辞めることになり、新しい店長を探してたそうです。そこから料理好きな力自慢の女がいる、ってワタシに声がかかったみたい。引き継ぎはわずか1カ月しかなく、猛烈に勉強しました。ぬか漬けって季節によって、微妙に発酵の具合が違うんですよ。レシピ通りにやれば、おいしいぬか漬けができるってもんじゃない。野菜を漬ける時間や塩加減など、作り手の勘が味を決めるんです。味が落ちたっていわれないよう、正直、けっこう気を使ってます」

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