青森で松坂2世を見つけた
フリーの指導者として、これまでに行った高校の中に、松坂大輔(34=現ソフトバンク)になりうる逸材を発見した。
青森・弘前学院聖愛の1年生左腕・伊藤瑠君だ。他に好投手が2人いるため、まだエースではない。私が見た時は直球は140キロ弱。それでも球がホップするから、打者がボールの下を空振りしていた。身長184センチ、体重90キロ。堂々とした体格だが、投手としては太い。冬の間に10キロ絞ること。太っていると体が動かない。走れないと投手は成長しない。
横浜高入学時の松坂も同じくらい太かった。それをハードな練習で絞りに絞って急成長した。ボールの質とともに、そんなところにも、かつての松坂の面影を感じた。順調に成長すれば、3年時にはドラフト1位候補になるかもしれない楽しみな左腕だ。
熊本・城北ではマシンを使ったシート打撃を行った。これは走攻守の練習が効率的にできるメリットがある。「1死一、二塁」を想定。打球によって状況が変わるようにすれば、練習の密度が濃くなる。
例えば内野ゴロの時は、二塁走者は速やかに走路外へ。内野手は走者一塁の場面を想定し、二塁へ送球。併殺を狙う。実戦なら三塁でフォースアウトという場面もあるのだが、ゴロを捕った三塁手がベースを踏むだけになってしまうなど、練習にならないことが多い。