羽川豊プロ マスターズに松山しか出場できない現実を憂う
もし2位に入っていなければ、最終日に崩れていたかもしれません。
メジャーは経験がモノをいう。つまり2位になったことで、勝つために足りなかったものが明確になり、技術、メンタル、コース攻略をどうすればいいのかがわかります。スピースはマスターズ勝利に向けて1年間じっくり取り組んできたのです。年齢は21歳ですが、ゴルフの戦い方は老練でした。
この勝利は世界のプロゴルフ界にとって節目となりそうです。スピースはこれから米ツアーを背負っていくことになりますが、同世代に「俺にもできる」という勇気を与えました。米国にはスピースのような力を持った若手は数多くいて、これからどんどん頭角を現し、よりハイレベルな試合が多くなるはずです。
■スピースVに刺激受けた若手がどんどん出てくる
一方でベテラン勢も光りました。パター不振といわれたP・ミケルソンが2位と踏ん張り、クラブの振りもすごかった。まだまだ若手には負けないという意地を見せてくれた。T・ウッズはもっと苦しむと思ったけれど、ガマン強くプレーして復調している。まだ、できない部分はありましたが、今までのスイング改造が間違っていたと気付いたでしょう。