かつては微妙な関係…イチローと田中の初対決は“痛み分け”

公開日: 更新日:

「どんなオファーを提示したか、というよりも、このオファーを受けたことへの覚悟と自信に敬意が払われるべきだろう」――。

 昨年の1月に田中がヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約160億円)の破格契約を交わした際のイチローのコメントだ。

 当時、メジャー投手史上5番目となるこの高額契約は全米の話題になった。ヤンキースは大リーグを代表する人気球団。金額に見合った働きができなければ、地元メディアやファンの期待は批判や不満になって跳ね返ってくる。冒頭のコメントは田中の度胸の良さに感心したというよりも、「事の重大さをどこまで認識しているのか。その覚悟はあるのか、と田中に問うたものでしょう」(現地取材記者)と受け止められた。

 かつてはメジャーを代表する安打製造機と持ち上げられたイチローも、ヤンキースに移籍した12年途中からは出場機会が激減。昨季は4人目どころか「5人目の外野手」の扱いに甘んじた。憧れのヤンキース入りの希望をかなえながらチャンスが限られる自らとは対照的に、ピンストライプのユニホームに袖を通すことの重みを理解していないようなルーキーの田中が話題を独占。その複雑な心境が、昨季から何かと田中を意識した言動になって表れた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ