著者のコラム一覧
渡辺勘郎ノンフィクションライター

59年8月、東京都墨田区生まれ。中大法学部卒業後、週刊文春編集部を経て独立。フリージャーナリストとして、野球を中心に著書多数。

ライバルが一番大事 遠藤は出稽古に行かなきゃ

公開日: 更新日:

 先代は言葉が少なかったけど、毎日いた。今日は台風だなって日でも、いた。普通に座ってたよ。それだけで俺たちは心臓が痛かった(笑い)。

 現役でやってた頃、あまり分からなかったけど、それがよかったんだ。先代は座ってるだけで稽古場の雰囲気をつくってた。いるかいないかで、緊張感が違うんだ。朝、稽古場への階段を下りてくるのが分かって、カラカラッと戸が開くと、皆のため息が漏れるような感じだった(笑い)。一気に空気が重くなって、俺、もうちょっとゆっくり来てもいいんじゃない? とか思ってた(笑い)。

 それでも、この緊張感がいいんだ、って引退する前から感じてたよ。そういう師匠の部屋に入ることができてよかった、幸せだったと思ってる。厳しいって言われてたけど、そうでもないよ」

 こう聞くと自分が指導者になった今、先代のようにしているのだろう、と思うが、違った。

「これは何年前の話? 時代が違うんだから、今の子供と一緒にしちゃダメ。今あんなことしたら、みんな辞めちゃうよ(笑い)。アレンジしないとダメだ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に