早実OBの荒木大輔氏が清宮に助言「重圧とどう向き合うか?」
高校1年だった80年夏の初戦、北陽(現関大北陽)戦で6-0の完封勝ちをしてから日常生活が一変しました。宿舎に戻ると、ファンやマスコミがつめかけ、外出もできなくなった。それまでは甲子園駅まで歩いてお菓子を買いに行ってたんですけどね。
僕が1年の時はプレッシャーを感じるというより、とにかく上級生についていって、サインどおりに投げてという感じでした。その点、清宮君は入学してすぐに3番を任され、大会前から注目を集めている。その中でも楽しそうにプレーしているのはいいなと思います。
フィーバーの重圧といかに向き合っていくか?これは本人がどう考えているかはわからないので、僕個人の意見になりますが、長打を期待されているから本塁打を打とうとか、応援してくれている人の期待に応えようと考える必要はないと思います。全く打てなかったとしても、責任を感じる必要もない。プロではなく、あくまで高校生なんですからね。この先、プロ野球に進むことになれば、それこそ1年目からファンのため、子供たちのためと、いろんなことを考えながらプレーしないといけなくなります。それからで十分でしょう。