「簡単に勝つ方法ある」 釜本氏がハリル“対アジア戦術”に持論
ベタ引きの相手からどうゴールを奪うのか? タテにスパッとパスを送り、では難しい。もっと簡単な方法がある。たとえばペナルティーエリアの右の角、左の角に190センチ台の大型FWを立たせる。どんどんクロスを放り込み、空中戦を制してボールを落とす。そのコボレ球をFW、2列目の選手が拾ってシュートを打つ。そうすればカンボジア戦でも6点、7点くらいは入っていた。
指揮官はもしかしたら「長身FWの頭を目掛けてボールを送り、それで楽に勝っても強化にはつながらない。内容の伴ったサッカーで勝ってみせる」と思っているのかも知れないが、それは大きな考え違いというもの。
お世辞にも強いとは言えない相手と対戦する場合は、効率良く勝ち点を積み上げることを第一目標に掲げ大量リードを奪っておいて新戦力をテストする方が、よほど代表強化につながると思う。
初白星を挙げてハリルホジッチ監督も、これからはリラックスして試合に臨めるだろう。肩肘を張らず、柔軟に采配を振って欲しいものだ。
(日本サッカー協会顧問)