ラグビー人気沸騰で勃発するW杯19年大会「日本戦」争奪戦

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 今大会の躍進で早くも次回19年の日本大会が注目され始めた。

 ラグビー日本代表は11日に米国との1次リーグ最終戦を控える。日本(2勝1敗、勝ち点8)が決勝トーナメントに進出するには勝利が絶対条件だが、10日には2勝1敗(勝ち点10)で2位のスコットランドとサモア戦がある。世界ランキング9位のスコットランドが、同15位で日本相手に惨敗したサモアに取りこぼすことは考えにくい。順当なら日本の1次リーグ敗退が決まる。

 1次リーグで姿を消すにしても、過去7大会で、わずか1勝だった日本が今大会は優勝候補の南アフリカを破る番狂わせを演じ、すでに2勝している。日本国内でも、にわかファンが増え、日本代表のジャージーが飛ぶように売れている。

■状況ガラリ一変

 ラグビーのバブル人気にソロバンをはじいているのが、19年日本大会の開催都市だ。今年2月に国際統括団体である「ワールドラグビー」(WR)が発表した開催地は札幌市、岩手県釜石市、埼玉県熊谷市、東京都、横浜市、静岡県、愛知県豊田市、大阪府東大阪市、神戸市、福岡市、熊本市、大分県の12会場。これまでは各自治体とも海外からの来日客を見込んで、ニュージーランド(NZ)、豪州、イングランドといった強豪の試合誘致に動いていたが、ここにきて状況がガラリ一変。世界とのレベル差が縮まり、「集客が期待できる日本戦をぜひ地元で開催したい」という声が高まってきた。各自治体による争奪戦が展開されるのは必至だ。

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