評論家も改善提言 プロ野球「育成制度」のいびつな現状

公開日: 更新日:

 また、今の育成制度は、ドラフト時点では支配下レベルにはなくても、可能性を評価して契約し、育成するという本来の趣旨から外れているフシもある。故障で長期離脱する選手や、支配下選手として戦力外になった選手も多く、育成選手のなかで、支配下登録経験のある選手が4割弱を占めている(15年度)。

■二軍選手の給料が高すぎる

 評論家の福間納氏が言う。

「育成制度には賛成ですが、今はソフトバンク巨人といった資金力がある球団が有利な制度になっているのが歯がゆい。故障者に加え、支配下としては力が足りないが、クビにするのはもったいないというレベルの選手を10人、20人と抱えられる。企業努力といえば企業努力ですが、このままでは球団間の格差はますます広がっていく。これを解消するには全球団で三軍制を敷くのもひとつ。三軍が組織化できない球団は、メジャーの『ぜいたく税』ではないが資金力のある球団が還元するなどすれば、不平等も解消される。プロへの間口が広がればプロ野球は活性化し、発展につながるはずです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フワちゃんは活動休止、男性の体臭批判の女子アナは契約解除…失言続きの和田アキ子はいつまで許される?

  2. 2

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  3. 3

    中丸雄一「まじっすか不倫」で謹慎!なぜ芸能人は“アパホテル”が好きなのか…密会で利用する4つの理由

  4. 4

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  5. 5

    やす子「暴言トラブル」火消しで“救いの手”も…フワちゃんの言い訳がましい謝罪が“火に油”

  1. 6

    選手村は乱交の温床、衝撃の体験談…今大会コンドーム配布予定数は男性用20万個、女性用2万個!

  2. 7

    中丸雄一「よにのちゃんねる脱退」を求めるファンの声…名物・菊池風磨の“中丸いじり”はもう笑えない

  3. 8

    川合俊一らと男子バレー“御三家”だった井上謙さんは「発達障害の息子のおかげで学んだ」

  4. 9

    自民重鎮の元秘書が「JK性加害」の衝撃!衆院青森3区から出馬表明も、酒乱トラブル続出の過去

  5. 10

    中日・根尾昂は責められない。定石を度外視、一貫性も覚悟もない指揮官の大問題会員限定記事